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2008年6月17日 (火)

ネスレはマシンで勝負する

Ilm06_ca07034s_6ハリウッドで最も「セクシーな男」といわれるジョージ・クルーが、黒のスポーツコートを粋に着こなしネスプレッソ・ブティックに入っていく。洗練された大人の雰囲気の店内では、二人の美女がエスプレッソを飲んでいた。クルーニーがネスプレッソ・マシンに金色のカプセルを入れ自分好みのコーヒーをつくっていると、美女たちの話声が聞こえてくる。

 「ミステリアスね」「洗練されてるし」「強烈な個性」「情熱的なボディ」「断然、セクシー」・・・・てっきり自分のことをウワサしているのだとクルーニーは思う。

 「後味もいいわ」・・・後味?「リッチだし」「そう、リッチな味ね」・・・ここで、クルーニーはやっと理解する。二人の美女に近づいて、「きみたち、ネスプレッソのことを話しているんだよね?」。 美女たちは、そうよ、当たり前じゃないって顔で彼を見る。そこで、ジョージ・クルーニーは言う。「それ以外ないよな (ネスプレッソ以外にそんなほめ言葉が似合うやつは・・・・」

 このTVコマーシャルは2007年にヨーロッパで放送されて話題となった。とくに、フランスの女性たちには「きゃあ、クルーニー、セクシー♡♡」と大評判だったらしい。ネスプレッソのクラブメンバーは全世界で310万人。2008年度の売上はスイスフランで20億ドル(US19億ドル)に到達する予定で、これは初期計画より2年も早い。ネスプレッソ・ブティックは2008年度中にさらに60件新規開店し、年度末には全世界で175件になる予定だという(このうちの16件は、日本の高級デパート内に開店している)。

 ネスプレッソ・システムはマシンとカプセルとからなる。マシンを購入すれば自動的にクラブメンバーとなり、あとは、フレーバーによって色分けされた12種類のコーヒーの入ったカプセルを電話やネットで注文する通信販売システムだ。ネスプレッソマシンに使えるカプセルはネスプレッソ専用のカプセルだけだから、マシンを買ってもらえば、定期的購買が長期間つづくことを期待できる。

 ハードウェアをほとんどタダ同然の値段で販売する。そのハードを利用するために継続して購買するモノやサービスからあがってくる利益を計算に入れれば、ハードの値段は安くてもよい・・・・・こういったビジネスモデルは、ケータイ通信サービス会社やアップル(iPodやiPhoneの価格は、iTuneの継続利用からの利益を考慮して安くする)とかが考えついたわけではない。昔からある。古くは、剃刀メーカーのジレット。1903年に世界初のT字型替刃式安全剃刀を発売したキング・ジレットは、世界最初の使い捨て刃を発明したひとでもある。一度剃刀を買ってくれた客は、あとは、黙っていても、定期的に刃を購入してくれる。だから、ハードの値段を安くして売る。

 ネスプレッソも安全剃刀と同じビジネスモデルだ。一度マシンを購入した客は定期的にコーヒーカプセルを購買してくれる・・・・・。だが、マシンは安くない。アメリカで$230くらい。日本でも約3万円から5万円くらいする。けっこうお高い。だから、マシンを販売するだけでも儲かる。もっとも、ネスレは、このマシンを開発するのに年月も研究費用もかけている。グラインドされたコーヒーの入ったカプセルから高気圧でコーヒーを抽出するプロセスへの特許を申請したのは1876年。だが、その技術を商品として形にするのに10年かかった。

 最初のネスプレッソマシンは1986年に業務用として発売された。300ドル以下のマシンが製造できるようになって、初めて、消費者向け販売が可能になった。2006年には世界全体で140万個のマシンが売れ、カプセル10個入っているパッケージが23億個売れた。カプセル・パッケージはアメリカで5ドルちょっと。日本では650円から800円弱だから、1カップ当たり65円から80円。アメリカではスターバックスの3分の1の値段でスタバ並み(あるいはそれ以上)のエスプレッソが飲めるという計算らしい。

 ネスプレッソのビジネスモデルでは、1)消費者と直接取引きするわけだからスーパーマーケットとの取引を回避できる、2)したがって、PBとの競合はありえないし、価格を下げろという圧力もない、3)顧客の固定化ができる、4)高い価格からいって市場の規模には限度があるが利益率は高い、5)マシンの洗練されたデザインを通じて、またブティックの高級イメージを通じて、ネスレのブランドイメージの高級化に貢献する。ひいては、スーパーで販売されるネスレの他商品、とくにネスカフェ・ブランドを強化するのに役立つ。

 ネスレの成功に刺激されて、米食品メーカーNo.1で世界市場ではネスレについでNo.2のクラフトも、マシンとカプセルからなるタシモ・システムを2004年にフランスで発売した。タシモのマシンはネスプレッソより「優れもの」だ。ボタンを押すだけで、コーヒー、カプチーノ、ラテ、チョコレート、紅茶・・・・すべてが1分間でできあがる。なんでも、タシモだけがホンモノの液状ミルクを利用しており、ミルクを泡立てる附属器具なしにラテやカプチーノが出来上がるのだそうだ。20件もの申請済み特許で守られたマシンは、7カ国で200万台売れ、2007年のタシモの売上は2億ドルを計上した。

 ちなみに、こういった「家庭でスタバが飲める」システムを「オンデマンド・コーヒー」というそうだ。誰が命名したか知らないが、ちょっと笑える。このオンデマンド・コーヒー分野は、世界市場で二ケタ台の成長を続けているという。

 オンデマンド生ビールというのもある。

 ハイネケンが台所器具メーカーに製造してもらったマシンと専用の4リットル生ビール樽の組み合わせで、マシンを一度購入した客には、生ビール樽は通信販売される。「自宅ではあなたがバーテンダー」ということで、システムの商品名は「ビアテンダー」。スタイリッシュなデザインのマシンは冷蔵機能を備え、3週間ビールを新鮮に保つ。内部で炭酸化する特許技術によって、パブでバーテンダーがタップから注いでくれるような味とアワの立ち方を楽しめる。ビアテンダーは2005年にオランダで発売された。マシンの値段は$349もして、1リットル当たりの価格はビン入りビールの2倍となる。でも、それでもヒットした。2008年春にはアメリカでも販売が始まっている。

 3つの実例に共通していることは、マシンで勝負していること。モノ自体での差別化は難しくなっているところを、特許技術をもつ、スタイリッシュなデザインのマシンとの組み合わせシステムで差別化をはかっている。

 (誤解を招くといけないので、断っておくが、マシンの製造自体は外部の電気器具メーカーが請け負っている。また、特許はマシンに限っているわけではない。カプセルや生樽自体の技術に関連しているものもある。それから、「マシンとの組み合わせシステムで差別化をはかる」というコメントは、「モノにサービスを組み合わせて差別化をはかっている」と言い換えることもできる。ついでにもう少しややこしいことを言えば、「サービス」は「顧客とのリレーションシップ」という言葉に代えることもできる)。

 ネスレとハイネケンについて、もう1つ付け加えれば、両者とも高級感を出すことによって高価格をつけ、安売り競争から超越することを狙っている。高級市場は市場規模は限られている。だが、ネスプレッソのように、積極的に販売を始めて10数年でネスレ総売上の2%をになうまでに成長することはできる。しかも、利益率はスーパーで売られている商品よりずっと高い。日本のメーカーは、高価格の商品(あるいはモノとサービスの組み合わせ)をつくるのをためらう傾向がある。いまだに市場セグメントの考え方ができていないからだ。一般大衆市場はサイズは大きいが、そのセグメントのことばかり考えていては、安売り競争に巻き込まれるだけだ。安売り競争に勝ち残るためにも、他のセグメントできちんと稼ぎ、健全な財務体質を維持していかなくてはいけない。どんなに不景気でも、「手が届く高級品」を買うセグメントはいつも存在する。そして、そのセグメントが好む商品(モノ+サービス)を提供することによって、スーパーで販売している一般商品のイメージも向上する。結果、PBより値段が高くてもそれなりの位置を確保できる。

 メーカーにはメーカーでしかできないことがある。メーカーは小売PBの対象とならない市場セグメントにも挑戦すべきだ。大規模小売店と同じ土俵で戦っていても、力負けするにきまっている。

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参考文献:1.John Gapper, Lessons from Nestle's Coffee Break, FT Com. 1/02/08, 2. Nespresso to hit Hefty Sales Target this Year, Reuters 19/05/08, 3. Heineken Taps Entertaining at Home Tred With New BeerTender Campaign. 6/09/08, 4. Kraft Foods Debuts Tassimo Hot Bevarage Sytem in the U.S. , Kraft Homepage, 3/16/05,

Copyright 2008 by Kazuko Rudy. All rights reserved

 

2008年6月 2日 (月)

メーカーの逆襲

Ilm06_ca07034s_6メーカーの逆襲!!っていうほどカッコよいのものではないんだな、これが・・・。

 実際のところ、「メーカーのディフェンス作戦」ってタイトルのほうが無難かも。もうちょっとばかし気分が高揚するような表現にしたければ、メーカーの戦略的防衛って感じですかね。なぜなら・・・数字をみて、改めて驚くのですが、日用消費財や食飲料品を製造しているメーカーは、世界的に知名度が高い企業でも、グローバル小売業の売上からみるとググッと見劣りするのです。

(メーカーは広告宣伝費の売上高比率が高い。しかも、マス媒体を利用することが多い。だから、たとえ売上が低くても、小売の広告より目立つ。そのため、いわゆる「再認ヒューリスティク(不可解な消費者行動シリーズ第2回参照)」というやつで、TVで広告しているのだから大きな会社に違いない・・と思い込んでしまうのだ)。

 実際には、食品メーカーNo.1のネスレの売上ですら790億ドル。これは、No.1小売業ウォルマートの3510億ドルのわずか四分の一。ウォルマートは小売業だけでなく世界中の全企業のトップに立つわけだから当然だとしても、小売業No.2のカルフールやNo.3のテスコの売上に、あのP&Gですら及ばないのです。

         2007年度売上(Fortune Global 500)

  • ネスレ      $790億      米ウォルマート $3,510億
  • P&G       $680億      仏カルフール     $990億
  • ユニリーバ    $510億      英テスコ       $790億  

 日本のメーカーを国内小売業と比べてみると、P&Gとよく比較される花王がセブン&アイの四分の一、資生堂やキューピーの売上にいたっては1兆円は「遥か彼方の山の向こう」です(どちらにしても、海外進出に出遅れた日本は、花王にしてもセブン&アイにしても、残念ながら、欧米のライバル企業の売上レベルは「遥か彼方の海の向こう」です)。  

          2007年度(2006年度を含む)売上

  • 花王                  ¥1兆3180億 ($104億)
  • キリンホールディングス      ¥1兆6650億
  • 味の素                ¥1兆158億 
  • セブン&アイホールディングス  ¥5兆3380億 ($452億)      
  • イオン                 ¥4兆824億   

  スモウ、柔道、K-1・・・格闘技では、いくら技に優れていても、体格の差があると勝つのはむつかしい。細身なイケメンが体重が3倍もありそうな体育会系醜男に勝つのは映画やゲームのなかだけなのだ。実際のケンカになったら、大きいほうが勝つにきまっている。だから、メーカーがまずしたことは、ブランドの「選択と集中」だ。つまり、体は小さくても、パワーのある武器を持てば巨人にだって立ち向かうことができるかも・・・ということだ。

 2000年ユニリーバは「成長への道」五ヵ年戦略を発表し、1600あったブランドをグローバル市場でもNo.1とNo.2を占める400個に削減するとした。2006年現在、ユニリーバで10億ドル以上の売上を上げるメガブランドは1999年の4ブランドから12ブランドに増えている。ユニリーバが五ヵ年戦略を発表したころ・・・P&Gも300ブランドのうちトップ10が売上の50%を占めることから、年間10億ドルを上げる14ブランドをメガブランドとして投資を集中する方針を打ち出した。

 だが、いくら武器のパワーアップをはかっても、体格の差は埋められなかった。巨人の小売店と互角に戦うには、どのメーカーも小さすぎるのだ。「そーか、やっぱり、基本はガタイの大きさなんだ!」と誰もが驚きながらもそう納得したのが、2007年にP&Gが剃刀や電池で最大手のジレットを買収したとき。・・・というか、ジレットがある意味自分からすすんで570億ドルという金額でP&Gに買収されたのだ。買収されるということは、通常、ビジネスに何らかの問題があることを意味する。だが、ジレットは、剃刀や電池の分野において圧倒的優位を占め、4年前に新しい経営者を迎えてから、売上も上昇して非常な成功をおさめていた。2007年度には売上が100億ドルを超えるだけでなく純利益率20%を超えるという記録的業績を計上するだろうと予測されていたのだ(当時のP&Gの売上は514億ドル)。

 ベストセラー「エクセレント・カンパニー」を書いたトム・ピータースは自分のブログで、「P&Gジレットを570億ドルで買収だってさ。ボクは一つだけ質問したいね。いったい、何の意味があるのかね? どちらも十分に大きいのだから、規模の経済もない? シナジー効果? 電池とトイレットペーパーに相乗効果なんてあるのかい?」。

 意味なんてなくてよいのだ。大きくなることだけが目的だったのだ。ジレットのCEOは買収発表の席において、「私は『規模』の力を信じる。取り残されるよりは再編を主導したい」と語っている。

 ジレットは、中国やインドといった国が競争相手となる、つまり、ヨーロッパとかアメリカ市場での成功が大きな意味をもたなくなるグローバル市場においては、いくら優良企業でも売上が100億ドルくらいでは、有機的成長を将来ともに達成するための十分な規模ではないと考えたのだ。もっとも、これは表向きの言い訳だ・・・と考えるむきもある。報復されないように口には出さないが、P&Gとジレットが合体することで、ウォルマートと価格交渉するときに、互いを戦わせる作戦にのることなく、共同戦線がはれるからだとウワサされている。つまりウォルマートに奪われた価格支配力を取り戻すための買収合併だと考える業界人もいるということだ。

 ジレットはジレット剃刀やデュラセル電池だけでなく、ブラウンやオーラルBといった著名ブランドをもっていた。こういったブランドとP&Gの日用品とは小売店の近接した棚で売られるのだ。合併することによって、世界市場において10億ドルを稼ぐ価値のある合計21のブランドを所有することになる。結果、大魔神ウォルマートとの価格交渉に有利に働くだろう・・・と期待したわけだ。

 小さいもの同士が合体してヘンシーンすれば、大魔神とも互角に戦える! 

 大きくなければ勝てないのだ。250件ある工場のうち83件を閉鎖して生産性をあげ、スリムな筋肉質になっても、やせてしまったら勝てないのだ・・・と批評されているのがユニリーバ。10億ドル売るメガブランドに集中するといっても、全体のブランド数が減れば総合売上は減る。選択するブランドが、削除したブランドの売上損失をカバーして余りあるものでなければいけない。ユニリーバは各ブランドのその分野における競争優位性やグローバル市場における消費者の国ごとの好みの違いをじっくり考慮することなく削除してしまった。それでも、残されたブランドからより多くの売上を上げられていれば結果オーライだが、それができていない・・・と批判されている。

 その点、同じヨーロッパの会社でもネスレは異なる戦略をとった。ネスレは2007年現在で8000ものブランドを抱えている。もちろん、売上の70%を占める6つのグローバル・ブランド(ネスレ、ネスカフェ、マギー、ピュリナペットフード、ネスティなど)を強調はしている。が、コア・コンピタンシーに集中するという考え方を、1997年にCEOになったピーター・ブラベック氏は必ずしも正しいこととは思っていないらしい。多様なブランドを抱えることは複雑性を増すが、それを効率よく経営するのがマネジメントだろう・・・ってけっこう自信たっぷりだ。もっとも、その戦略の結果として、売上は大きいが、利益率はライバル企業に比べて低いと投資家たちには批判されている。

 ネスレのグローバル戦略を理解するのには、10億ドルのパワーブランドであるキットカットを例にとってみるとよい。キットカットの形状やフォーミュラは市場によって異なる。ロシアのキットカットはブルガリアのものよりも小さいし、ドイツのものよりもチョコレートのきめが粗く甘くない。世界で一番多種多様な味が提供されているのは日本だ。でも、オレンジ味、ミント味は英国でも売っているし、ポーランドではカプチーノ味もある。結果、たとえば、英国にある工場では、週によって20種類のキットカットを製造することがある。「食品にはグローバル消費者なんていない。各国の好みというものがある」・・とCEOは言っている。各国市場の多様性を考慮すれば、数多くのローカル・ブランドを抱えるのは仕方がない・・ということだろう。

 つまり、食飲料品メーカーは中途半端なサイズが一番いけないということか? 小さくても、買収されないように防衛策をとる。ないしは、上場しない選択をして、ローカル市場でNo.1の座を維持するという道を選ぶこともできる。ローカルといっても、日本のメーカーの場合、世界で一番成長率の高いアジア市場を「ローカル」とみなして行動できる地理的優位性がある。ロシアも近いし。「クールジャパン」のイメージが浸透している、いまが、頑張りどきです。

 ところで、買収とか合併とかいった企業同士の合体ではなく、ブランド同士が合体して、パワーアップしようという試みもある。これまで、よく見られたのは、感性とかライフスタイルの似ているブランド同士が同じ広告にいっしょに登場したりするもの。あるいは、マクドナルドがオレオクッキーやキットカットが入ったデザートを提供するといったもの。だが、最近登場するようになったのは、片方が売れれば、片方も売れ続けるのが確実な合体方法。場合によって、小売店との交渉にも効果を発揮するかもしれない協力手法だ。

 たとえば、日本でも売られているフィリップスのシェーバー「モイスチャライジング・シェービングシステム」。ニベアのローションをカートリッジに注入することにより、髭をそると同時にローションが出てくる。肌をいたわりながら剃れるというわけだ。フィリップスは、「革新的アイロン経験を提供する」アイロンを2004年にオランダで発売している。フィリップスのアイロンにユニリーバのシワトリ用製品を注入して使う。シワを伸ばす液が布地にスプレイされるところにアイロンをかけるのだから完璧にシワのばしができる。これこそ、本当の合体マシーンだ。

 こういった2つ以上のブランドが合体して生まれた新製品に、Branded Brandsと名づけた会社www.trendwatching.comがある。よく使われる「コーブランディング(共同ブランディング」という言葉より好きですね。ブランドのうえにブランドがのっかっている感じ。親ガメの上に子ガメを乗せて~・・・って、ちょっと古いけど、そんな感じ。ブランドのW攻撃!!ってとこですね。

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参考文献:1.Peter Gumbel, Nestle's Quick, Time 11/14/07, 2. Nikhil Bahadur, et al., How to Slim Down a Brand Portfolio, Strategy+Business 11/15/06, 3.James Cramer, Mergers on the Verge, New York, 2/07/05

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